トラックの仕事で積卸しの待機時間が問題になってるけど、残業代はちゃんと支給されるんだろうか?
用事があるときは早く帰ることってできるのかなぁ?
そんな疑問にお答えします。
この記事を書いた人
運送業界28年、アパレル関係3年、営業歴9年(訪問販売2年・不動産仲介7年)
2021年運行管理者取得 現役ドライバー
地場・中距離・長距離など経験あり
積卸の待機時間はどのくらいか?
積み卸しの待ち時間ってどれくらいあるのかなぁ?
これからトラックに乗ろうと考えている人は
きっと気になるところだよね
あなたも聞いたことがあると思いますが、最近話題の運送業界の2024年問題はトラックドライバーの長時間労働をなくすのが目的なんですが、とくに荷物の積み下ろしの待機時間が問題視されています。
酷いところでは、当たり前のように4~5時間も待たせる企業があるのです。
正直、この待ち時間が無くなるだけで、トラックドライバーの拘束時間は大幅に削減することができます。
荷物を積んで走ってる時間は案外少ないものなのです。
待ち時間が無くなれば、1日13時間以内に業務を終了させることは十分可能です。
今後は政府主導の下で、長時間に及ぶ待機時間をさせた企業は罰金を科せられる可能性も出てきました。
これからは、今までのような長時間の待ち時間は徐々に緩和されると考えられます。
待機時間による残業代は支給されるのか?
待機時間による残業代はちゃんと支給されるのかしら?
やっぱり、お金のことだから気になるよね
そのあたりのことも解説しましょう!
待機時間による残業代は支給されるのか心配される人は多いと思います。
結論からいうと残業による賃金は支払われます。
労働時間が長くなった理由が待機による場合であっても、実際に拘束されているわけなので当然支給の対象だからです。
運送会社によってはドライバーには残業代を支給しないところもあります。
時間に関係なく1日いくらと日給制で雇用する運送会社もあるので、そのような運送会社にはとくに残業代という概念はなく、残業代を支給されない場合が多いです。
基本給は基本給として残業代は残業代としてちゃんと計算して支給してくれる運送会社に行くようにしましょう!
用事があるときは早く帰ることは可能?
人間誰しも色んな用事を抱えているものです。
それはわかります。
ですが、用事があるからと言って積地や荷卸しの現場で荷物を積卸しせずに帰ることなど決して許されることではありません。
先方の担当者に事情を説明して、相手が了解して順番を繰り上げてくれれば少しは早く帰れるかもしれませんが、実際のところ厳しいのではないでしょうか。
特に長距離ドライバーだと急用ができたからといって、すぐに帰れるものでもないですし、ある程度の覚悟は必要なのかなと思います。
待機時間による企業への罰則と今後について
2024年問題での発荷主・受荷主に対する罰則についてみていきましょう!
2024年2月、2024年問題に対応する物流関連2法の改正案が閣議決定されました。
事業者にはドライバーの荷待ち時間を減らす計画の作成が義務付けられ、違反すれば最大で100万円の罰金が科せられます。
そもそも、罰則は運送会社が対象でしたが、どうやら企業側にも罰則が科せられそうですね!
そうなると、今後はトラックドライバーの働く環境は少しずつ良くはなっていく気がします。
あとは、運賃の値上げがスムーズに進めば、時短になって収入も上がるといった状態になり、ドライバーにとっては悪くない条件が整うことになります。
しかし、今はまだ運賃値上げに難色を示す企業は多いんじゃないかなと思います。
今は日本の企業は儲かってるはず、日経平均株価も過去最高の3万9千円台に達したって報道もありました。
企業が内部留保をやめて、もっと世のため人のためにお金うようになれば状況は徐々に良い方向へと進んでいくと個人的には感じているんですが・・・・・
下の動画もいいこと話してるのでリンクさせていただきました。
参考までに見てください。
やっぱり、日本の物流を活性化するためには、ドライバーの労働環境を改善して、給料も上がれば若い人も徐々に増えてくると思ってます。
今現在ドライバーの平均年齢が48歳くらい
それでいて50代が約30%占めてて、次に40代、30代、20代と段々減っていってます。
20代なんて10%以下ですからね
若い人が運送業界に魅力を感じていない証拠です。
政治家、企業の経営者のみなさんもっと真剣に考えて改善しなきゃ商品を運べない時代がすぐそこまで来ています。
2030年頃には今の3割ドライバー不足が懸念されてます。
日経新聞 ←ここにちゃんと書いてあるから読んでみて
マジでやばいですよ
国と企業が一体になって、運送業界を変えていかなければいけない状況ですが、ニーズはどんどん増えて年々右肩上がりなのに対して、人がどんどん減少して左肩下がり
完全に反比例してる状態ですが、雇用はどんどん増えているのが運送業界です。
労働環境と増収さえ整えば、未来は明るくなっていくはずです。
国と企業に求めることは、労働時間の減少とドライバーの所得向上、そこにフォーカスして今後は取り組んでいただきたいと私個人は強く願っております。
まとめ
待機時間による残業代は本来支給されるべきなので心配いりません。
待機中は用事があってもすぐには帰れないのが現状!ある程度覚悟して欲しい!
今後は、企業側にも罰則が及ぶ時代!違反企業には最大で罰金100万円が科せられる
政府主導で運送業界の改善を積極的にすれば若い人が集まってくるようになる
課題はまだまだたくさんありますが、徐々に良くなってくると思ってますので希望を捨てずに運送業界に飛び込んでいただければと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
あなたの参考に少しでもなれば幸いです。
感謝いたします。