トラック業界あるある

トラックドライバーは楽なところとキツイところが実はあるんです。知りたくないですか?

とらこ

巷ではトラックドライバーの仕事は楽だと聞いたことあるけどほんとはどうなんだろうって疑問に思ってます。

私のイメージだと3Kでしんどい仕事なんじゃないかなって感じだから

しげみ

なるほど、とらこちゃん的にはトラックドライバーの仕事は3Kでしんどいイメージだということだね

では、今回はそんな疑問を解決すように解説します。

この記事を書いた人

運送業界28年、アパレル関係3年、営業歴9年(訪問販売2年・不動産仲介7年)

2021年運行管理者取得 現役ドライバー

地場・中距離・長距離など経験あり

結論から言うと、トラックドライバーの仕事は他の仕事に比べればわりと楽な仕事やと思います。

さらに言うと、人間関係も他の仕事に比べると緩くて過ごしやすい環境といえるでしょう。

ただし、あくまでも私の感想なので、人によっては多少の違いはあるのかもしれません。

それでは、順に解説を始めたいと思いますので最後までお付き合いください。

楽かどうかは内容次第

トラックの仕事といってもいろんな種類があるから、すべてが楽とは限らないです。

宅配のように1日100~200個も配達する仕事もあれば、深夜のルート配送長距離輸送建築関係(建築資材・仮設等)の仕事、危険物を扱う仕事特殊な技能が必要な仕事もあるので、一概に楽とは言い切れません。

また、人それぞれで感じ方も違います。

仕事内容より、朝早いのが苦手な人もいれば、夜勤は眠くて無理という人もいます。

トラックドライバーは比較的朝が早いので、早起きが苦手な人は厳しいですね!

最初に就いた仕事の内容次第で受ける印象はずいぶん違ってくるかと思いますので、初めが楽な仕事だとトラックは楽ちんになるし、運悪くキツイ仕事だったらトラックはしんどいからやりたくないとなります。

だから、最初に就いた仕事が自分にあっているかどうかで決まります。

筆者の場合は軽貨物のチャーター便(企業配)で荷物も少ないし、仕事仲間も年齢が近い(当時20代)人で気楽にできたから続けらけました。

その次の4トン平ボディはしんどかった。

荷物はステンレス製の鋼材関係で荷姿もバラバラで大きさも重さも違うし、荷物の置き場所も何か所もあって時間(平均2時間)はかかるし、積み方は難しいし、慣れるのに半年くらいはかかりました。

ヤマト運輸や郵便の仕事は、かご台車なので積み込みも荷下ろしも10分~20分程度で完了するからめちゃくちゃ楽です。

結局内容次第ということ!

転職する前にどんな荷物を扱ってる運送会社なのかをしっかりリサーチしなければ後から痛い目に合うことが多いです。

トラックは楽だといういうのは半分ホントで半分は嘘!しんどい仕事もあります

しっかりリサーチしてトラックドライバー目指すように心がけましょう!

トラックドライバーは楽なのにやめとけと言われる理由

トラックドライバーは楽なのにやめとけと言われる理由を考えてみた。

1.労働時間が圧倒的に長く収入が低い

2.昇給・賞与・退職金が無い

3.交通事故と常に背中合わせ

それぞれ見ていきましょう!

1.労働時間が圧倒的に長く収入が低い

全産業に比べると年間での拘束時間が恐ろしく長く収入が低いデータが出ています。

国土交通省のまとめによるとトラックドライバーの労働時間は全産業に比べて約2割長く収入は約1割も低いそうです。

物流の2024年問題について 出典:国土交通省

だから、やめとけと言われるわけ

2.昇給・賞与・退職金が無い

先ほども出ましたが、収入が1割ほど少ないのは、昇給・賞与がないからだと言えるでしょう。

退職金もないことが多いですから生涯収入も少ないですよね~

3.交通事故と常に背中合わせ

最も恐れることは、やはり交通事故ではないかと思います。

newsなんかでトラックと乗用車の事故が報道されるとやっぱり危険で怖い仕事ってなりますよね

以上の理由から楽なのにやめとけと言われるんじゃないかと思います。

自己抑制がしっかりできれば事故はかなり防げます。

求人広告から楽なトラックドライバー職の見分け方

ここでは、求人広告をみて避けるべき点について解説しようと思います。

手摘み手卸は避ける

トラックドライバーとして楽をするなら、絶対に手摘み手卸の仕事は避けるべきです。

積み下ろし作業に時間はかかるし、体は疲れるし、配達時間が短くなるから時間に追われて生きた気がしません。

おまけに積卸で疲れてるから、走ってる途中で眠気に襲われて事故を起こしやすくなるからです。

特にトラック未経験者は手摘み手卸は避けるほうが無難です。

パレット積、またはカゴ台車を選ぶ

では、どんな荷物が理想かというとズバリ、パレット積みかカゴ台車です。

パレット積みだと専属のリフトマンが積んだり卸したりしてくれるし、カゴ台車だとコマがついてるから転がすだけで簡単に積卸ができるからです。

初心者であれば比較的取り扱いが簡単なパレット積みカゴ台車を選べば間違いないですよ!

2024年問題対応済みの運送会社を選ぶ

2024年問題はトラックドライバーの拘束時間を短くする制度なんですが、いまだに対応しきれていない運送会社も少なくありません。

対応できてなければ、長時間労働をさせられる可能性があるので要注意!

そして、対応できてない運送会社はブラック企業の可能性もありますから、あなたが長く務めることも難しくなる。

だから、必ず2024年問題に対応してる運送会社を探し出して転職・就職する必要がありますよ!

失敗する転職例

ここでは、未経験者の方が失敗する仕事内容を紹介します。

すべて手摘み手卸の仕事

仕事内容がすべて手摘み手卸しの仕事を選んでしまうと体力的にも消耗するし、作業時間もそれなりに長くなって配達に追われて精神的にもきついです。

長く務めるのであれば、手摘み手卸は避けましょう!

1日の配達件数が多い仕事

トラックの仕事は1日に複数のところへ配達することがあります。

1日の配達を朝に1件と昼に1件と分けてする場合もあれば、朝から積み込んで1日に10件も20件も配達する仕事もあります。

初心者は当然1日の配達件数は少ないに越したことはありません。

道も詳しくないのに1日に10件も20件も毎日行先も違うとなると、精神的プレッシャーは半端ないです。

時間に間に合わずに配達しきれないとかはダメなんで初心者は配達件数が多い仕事を選ぶと地獄を見ます。

1日の拘束時間が13時間以上の仕事

トラックドライバーの仕事は1日13時間以内と決められているのでそれ以上の時間がかかる仕事は避けるべきです。

今の時代、1日に13時間より長い業務はあり得ないので、必ず1日13時間より少ない時間の仕事を選ぶこと

目安としては、2024年問題に対応済みである運送会社であればほぼ問題ないかと思います。

いまだに、2024年問題に対応しきれていない運送会社は絶対に避けるべきです。

楽するためには就職先が超重要

先ほどから述べてるように、勤務する運送会社で楽できるか地獄を見るか大きく違ってくるのが運送業界です。

運送会社が受けてる仕事が元付、下請け孫請けなどで全然違ってくるからです。

孫請けくらいになると、運賃は最低ラインなので稼ぐためにあほほど走らされるし、走っても走っても給料も大して上がらないという負のスパイラルに陥りますから気を付けましょう。

だから、就職先が超重要なのです。

条件のいい運送会社を見つけるためには、複数の転職サイトに登録していい情報を集めることをして、それでも納得がいかなければ転職エージェントを活用することも視野に入れましょう!

トラックドライバーは気楽!

私も初めからトラックに乗ってたわけではなく、アパレルの製造業から訪問販売営業、不動産仲介営業といろんな仕事を経験してきたうえで言えることは、トラックドライバーは精神的プレッシャーは少なく気楽だということ。

営業は毎月の目標をどうやって達成しようか常に考えなければいけない。

成果が出なければ上司につめられるし、お客さんからは無理な注文を要求されてストレスが絶えません。

製造業だと製品の品質に問題があれば返品や納品できずに無理な残業を強いられ納期に間に合わせることもあるでしょう。

製品のやり直しほど精神的にキツイことはありません。

その点、トラックドライバーの仕事は営業でのノルマや製造業の納期などのプレッシャーはありません。

荷物を積んで届けるだけです。

だから、気楽なわけです。

荷物を積んだら一人の世界

トラックドライバーは荷物を積んだら一人の世界、キャビンの中では誰からも文句を言われることなく自分の好きなことができます。

例えば大きな声で好きな歌を歌うこともできるし、鼻くそをほじくったり、オナラをこいだりできます。

お菓子を食べながら好きな音楽を聴いてドライブ気分で目的地まで走ることだってできます。

だから、トラックドライバーは楽すぎると言われるのかもしれません。

待機中に漫画を読んだり、動画を見たり、ネットサーフィンもできます。

普通の会社員では味わえないことがトラックドライバーはできてしまうので一人の時間を楽しみたい人には最適です。

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トラックドライバーは技能やセンスがないとできないの?

仕事内容次第では、技能やセンスが求められる場合もあります。

建設現場での仮設(足場など)の仕事はかなり高い技術が必要になる仕事です。

求人広告には手摘み手卸がなく楽ですと書かれていますが、そんな言葉を鵜呑みすると手痛いしっぺ返しが待ってます。

移動式クレーンや玉掛けの資格もいるし、移動式クレーンの操作はかなり難しいし、積み方や下ろし方も初心者にはハードルが高いです。

実際は全然楽なんかじゃありません。

初心者はかなり苦労します。(猛練習が必要)資材の種類も多いし、名称も覚えないといけません。

独り立ちするには相当時間がかかるし、クレーン操作が下手だと現場の鳶(とび)さんに怒鳴り散らされます。

私は何度も怒鳴られました。

48歳のときに求人広告の「手積み無し楽ちん」と書かれた言葉を鵜呑みしたのが失敗でした。

1年半やって自分には向いてないと判断し退職しました。

仕事内容によっては、高い技能やセンスが必要なものは確かにあります。

鋼材などを扱う仕事も初めはかなり苦労します。

鋼材を固定する荷締器具の使い方や積み方を覚えるのが大変ですし、玉掛やフォークリフトに天井クレーンの資格も必要です。

同じトラックドライバーの仕事でも、内容次第で随分変わるので、未経験の方は資格が必要な機械を使う仕事は避けて、簡単に積み下ろしできる仕事に就いた方が無難です。

パレット積カゴ台車での仕事、または軽くて荷物の少ない手摘み手卸とかを選べば問題ないと思います。

人間関係はわりとゆるい

では、トラックドライバーの人間関係はどうでしょうか?

私が29年ほどやって感じるのは、比較的ゆるいです。

大手では多少なり上下関係があるかもしれませんが、中小の運送会社ではそこまで上下関係が厳しいとこは少ないです。

職場の人間関係が嫌で転職したい人にはちょうどいいですよ。

実際にトラックドライバーは異業種からの転職者は非常に多いのも特徴的です。

元太陽光パネルの営業マン、すし職人、理容師・美容師、車の営業マン、不動産仲介営業マン、葬儀屋の営業、製造業関係者、パチンコ店員、ガソリンスタンド店員、保険営業マンなどです。

異業種から転職した人は未経験からのスタートなので、あなたの気持ちがわかる先輩たちがたくさんいる業界ですから、なにも心配することなく思い切りチャレンジする価値はありますよ!

トラックドライバーをやっても大丈夫な人

1.トラックが好き

2.運転が好き

3.安全運転ができる

それぞれ見ていきましょう!

1.トラックが好き

トラックがそもそも好きであるという人は大丈夫かと思います。

「好きこそものの上手なれ」という言葉もあるくらいなので、トラックドライバーの仕事がどうであれ好きだからこそ続けることができるからです。

あなたはトラックが好きですか?

2.運転が好き

トラックはそこまでも好きじゃないけど、とにかく車を運転して動くことが好きであれば大丈夫だと思います。

トラックを運転してると時間がたつのも早いし、気がまぎれるっていうことであれば適材だと判断できるので大丈夫です。

あなたは運転が好きですか?

3.安全運転ができる

最後は安全運転ができる人は大丈夫ですから

確かに毎日トラックに乗っているから事故の確率は上がりますが、常日頃から安全運転を心がけてさえいれば事故は防ぐことができます。

同時に健康管理も大事になってきます。

睡眠不足が無いように気を付けて、病気に対しても予防を心がければ万全の状態で運転することができるので、運転に集中できるので大丈夫です。

まとめ

トラックの仕事が楽すぎるというのは半分ホントで半分ウソ!精神的に楽だということ!

基本的にトラックドライバーの仕事は気楽ですが、肉体的にはキツイことがあるというこを知っておきましょう!

営業職のようなノルマはないので、精神的な面ではかなり気楽です。

私も不動産仲介営業や訪問販売営業の経験者ですから、トラックドライバーと営業を比較するとやはりトラックドライバーは気楽です。

初心者は資格が必要な機械操作の仕事は避けたほうが無難です。

未経験者は軽貨物か2トントラックから始めるのがちょうどいいです。

トラックの楽なところとキツイところの解説は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

あなたの参考になればうれしいです。

感謝!

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