50代の未経験者の方でもトラックドライバーになることは可能です。
そこで今回は、未経験の方がトラックドライバーになるために最低限知っておいて欲しいことをまとめてみました。
知っておくことで面接時にも採用されやすくなる内容となっておりますので是非参考にしていただけると幸いです。
この記事を書いた人
運送業界28年、アパレル関係3年、営業歴9年(訪問販売2年・不動産仲介7年)
2021年運行管理者取得 現役ドライバー
地場・中距離・長距離など経験あり
目次
50代で転職することは可能
先に結論からいうと50代未経験でもトラックドライバーに転職することは可能です。
なぜなら、トラックドライバーの約2割が50代だからです。
トラックドライバーが年々減少傾向にあるので、50代の未経験者でも貴重な人材になるのです。
トラックドライバーになるメリット2つ
トラックドライバーになることで、得られるメリットが2つありますよってことをお話しします。
人間関係の悩みが解消される
一つは、今の職場での人間関係が解消されるというお話しです。
どういうことかというと、トラックドライバーは基本的にひとりでの仕事になりますので、わずらわしい人間関係というものがほとんどありません。
50代ともなれば、中間管理職の方もいらっしゃるかもしれません。
上司と部下との板挟みに苦しんだり、若い社員の育成で悩んだりと、なにかと大変な日々を過ごされていることでしょう!
でも大丈夫です。
トラックに乗って仕事をはじめると、今のような人間関係のわずらわしさからは解放されます。
今抱えているストレスがなくなるのです。
取得した免許や職種次第で高収入が得られる
もう一つは、取得した免許次第では高収入を得ることもできるとうことです。
例えば、大型免許であれば年収も500万前後見込めるでしょうし、けん引免許であれば更に上を目指せます。
また、職種によっても違ってきます。
大型やけん引で長距離の仕事ならば、それなりに稼ぐことが可能です。
運送業は保有している免許で収入が変わってきます。
車両が大きくなるほど収入も増える傾向にあるため、大型・けん引免許を持っていれば将来的に稼げる可能性が広がります。
50代でトラックドライバーになるときに注意する3つのリスク
50代でトラックドライバーになるときに気をつける点を3つだけ紹介します。
体力の衰えを把握しておく
50代ともなれば、若い時と違って体力や身体能力が衰える時期です。
なのであまり無理しないことも重要です。
手づかみで重たい荷物を積んだり、おろしたりする仕事はなるべく避けた方が無難だし、いきなり大きいサイズのトラックに乗ることもおすすめしません。
サイズが大きくなるほど神経を使うので、疲労による事故の確率も高くなりますので、最初は小さいサイズのトラックから始める方が安全です。
仕事内容と待遇の変化
仕事内容と待遇の変化でいうと、今のお仕事とは全く違う業種へ転職するので、場合によっては収入が下がることも考えられます。
体の使い方や神経の使い方が異なるので、なれるまでは辛抱するしかありません。
いままでのことは一旦リセットして、新しい人生の始まりだと割り切って未来に向けて頑張っていただきたいと思います。
若手ドライバーとの接し方
もちろん同年代のドライバーもたくさんいるわけですが、若い世代のドライバーだっています。
言葉遣いがなってない若いドライバーもいるかもしれません。
いきなりため口で接してくる若いドライバーに困惑するかもしれませんが、「こいつは口の利き方を知らない未熟者」だと割り切って接すしかありません。
年下といっても、一応トラックドライバーとしては先輩になるので、あなた自身で割り切りを持つように努力してください。
ある程度のコミュ力は必要です。
50代におすすめなトラックドライバー職2つ
ここでは、50代でトラックデビューした人におすすめな仕事を2つご紹介します。
軽トラックの仕事
一つ目は軽トラックでの仕事です。
代表的なものでは宅配ですね。
近年ではECでの荷物が増えてきているので、宅配業務はかなり盛り上がっているようです。
そして、軽トラックでの企業配の仕事もあります。BtoBの仕事なので宅配とは全く別のものになります。
それから、最近では薬などの処方箋を個人宅に配達する仕事も注目を集めているようです。
ルート配送の仕事
二つ目は、配達先が固定されているルート配送の仕事です。
前職が営業であれば、ある程度道には詳しいと思うので、その経験を生かせるかもしれません。
また、道にはあまり自信がない人でも、固定ルートの配達なので、1度ルートを覚えるとあとはとても簡単ですから心配しなくても大丈夫!
スーパーやコンビニ、薬局、そのほかにも飲食店などにも固定のルート配送はあります。
積み荷もそこまで重いものはないので50代からでも大丈夫です。
50代でトラックデビューして生き残る秘訣
トラックドライバーとして頑張ることを決心したならば、できるだけ長く運送業界で活躍したいものですよね!
ここでは生き残りの秘訣をご紹介していきます。
トラックドライバーとしての心構えを持つ
まず、トラックドライバーとしての心構えをしっかりと持つことです。
世間では、トラックドライバーに対するイメージはあまり良いものではありません。
免許があれば誰でも簡単にできる仕事、学歴もいらない、柄が悪い、立ションする、窓からごみを捨てる、道端で唾を吐くなどあまり良いイメージがない。
しかし、中にはキチンとしてるトラックドライバーだっています。
あなたにはキチンとした社会人として恥じることのないトラックドライバーになって欲しいと思います。
客先での対応はもちろんのこと、言葉遣いや礼儀作法に至るまで、今までのトラックドライバーとはひと味違うまともな人格者である大人のトラックドライバーを目指すことで長く生き残ることが可能になります。
運行管理の資格を取得する
50代ともなるとそう長く走ることはできません。
将来のことを見据えて、運行管理の勉強をしてみるといいですよ!
運行管理の資格を取得することで、運送業界のことがより一層理解が深まりますし、知識武装することであなた自身を守ることだって可能です。
さらに定年後には点呼者としての新たな活路が広がるので持ってて損はありません。
ぜひチャレンジして欲しいと思います。
スマホ・タブレットは使えるようにしよう
あなたはスマホ・タブレットは大丈夫ですか?
というのも、最近では物流業界もDX(デジタルトランスフォーメーション)が浸透していて端末を使う機会が増えているからです。
運行スケジュールなどは、従来の紙ではなくスマホやタブレットで示されることもある
「私は機械が苦手なんですよ」とか言っているようでは時代に取り残されてしまうぞ~!!
というわけで、スマホは最低限使いこなせるようにしましょう!
スマホがあればナビアプリを使うことができるし、有料のナビアプリを使うと高架などの高さがわかったり、通れる道や通れない道があらかじめ分かるのでとても便利!
もしもあなたがスマホを持ってないのであれば、今からでも遅くないのでスマホに買い替えて使えるようになりましょう!
すでに使いこなせているあなたは何も問題ないので大丈夫!
PCなどのスキルも磨いておこう
トラックドライバーとPCは無関係だと思っていませんか?
確かにトラックでの業務にはあまり関係がないかもしれないけど、あばたが将来トラックを降りることを想像してみましょう!
PCのスキルがあるドライバーとスキルがないドライバーだと生き残れる可能性は大きく違ってくるのです。
どういうことかというと、PCのスキルがあるドライバーなら将来的に内勤という選択肢があります。
さらに運行管理があれば配車や点呼といった業務にも就くことができます。
長く運送業界で活躍することが可能になるので、今からPCのスキルを身に着けておいて損はありません。
すでに、前職でPCのスキルを習得している人はかなり有利だと思いますのでおめでとうございます。
トラックドライバーに転職を検討する人の良くある質問
ここでは、トラックドライバーに関する質問をまとめてご紹介します。
トラックドライバーの年収はいくらくらいですか?
転職する人にとって年収は1番気になることでしょう。
正直言って年収はトラックの大きさや勤務する地域、勤務する会社によってかなりばらつきがあります。
平均的な年収としては、約400万前後といったところです。
日勤と夜勤でも違うし、職種によっても異なるので一概にこれくらいですとは言い難いのが現状ですね
大型だと年収500万以上というのも可能だし、あなたが大きく稼ぎたいのであれば大型免許を取得することをおすすめします。
事故をすると弁償するのですか?
昔であれば、ドライバーが事故を起こした場合に弁償するという会社が多くありました。
しかし、実際はドライバーが弁償するというのはよほど稀なことなのです。
飲酒による事故や法令を無視して事故をして会社に多大なる損害を与えた場合は弁償することがあります。
しかし、全額弁償にはなかなかならいもです。
50代でトラックドライバーに転職してうまくいく人の特徴4つ
50代でトラックドライバーとして成功させたいのであれば、今からいう4つのことを意識して日々仕事に取り組むことをおすすめします。
誠実で真面目
50代であれば、会社では古株なので大きい顔をしていられるポジションの人もいるでしょう。
しかし、1からトラックドライバーとして再出発を決心した以上今までのことはいったん忘れましょう!
年下の先輩から仕事を教えてもらうことだってあります。
年下のくせになどとは決して思わないで誠実で真面目に受け答えして仕事を覚えるように心がけてください。
真面目なひとは受けが違います。
誠実で真面目な態度で振舞うように心がけましょう!
前向きで明るい
トラックに限らず、暗い人よりも明るい人のほうが断然受けがいいです。
当然ですよね!
あなたが教える立場だったら、暗い人と明るい人とどっちがいいですか?
常に相手の立場に立って物事を考えられるようにすれば、自分はどうすればいいのかがわかりますよね?
あなたは教えてもらう立場なので、前向きで明るく接するよう心掛けていただければと思います。
積極的で貪欲
新しい分野での仕事なので、やはり積極的で貪欲な姿勢はとても重要だと思います。
教える人も色々質問してくる人と質問が一切ない人とでは対応が全くちっがって来ます。
色々質問してくる人であれば、教える側も気合を入れて教えないといけないと感じますし、質問が全くない人ならこの人大丈夫?ってなります。
あなたが会社に良い印象を与えたいなら、何事にも積極的で貪欲に取り組めばきっとうまくいきます。
がんばりましょう!
あいさつできて元気
トラックドライバーだからといって、挨拶もろくにできないような人は失敗します。
やはりですね、しっかりとあいさつができる人は、受けがいいですし、会社にもなじみやすいです。
どの業界でも基本は”あいさつ”ができることだと私は思っています。
挨拶のできない人は、みんなから100%嫌われます。
「新人のくせになんやあいつ」って絶対に言われるようになり、誰からも相手にされなくなるのは目に見えてますので気をつけましょう!
嫌われる人の特徴
では、つぎに運送業界で嫌われる人の特徴をまとめてみようと思いますので、こころして読み進めるようにお願いします。
自分勝手
代表的なのが、とにかく自分勝手な人です。
運送業に限らずに自分勝手な人はどの業界でも嫌われるはずですね!
自分ばっかり楽しようとする人、自分ばかり休みを多く取ろうとする人、自分ばかり早く帰ろうとする人等はかなりの確率で嫌われます。
あなたは大丈夫でしょうか?
心当たりのある人は十分気を付けるようにお願いします。
不愛想であいさつできない
人見知りは仕方がないとしても、ぶっきら棒な返事をしたり、すれ違っても知らん顔するような人はやはり嫌われてしまうものです。
別に媚びる必要はないですけど、笑顔であいさつも自分から進んでするようにするだけで周りからの印象はずいぶん違うので、積極的に挨拶して気持ちのいい返事ができるように心がけをお願いします。
50代ともなると妙なプライドが邪魔をして、結果的にあなたが損をしてしまうだけなので、意識して愛想よく自分から進んで挨拶ができるようにしてください。
愚痴が多い
転職してよくやりがちな失敗が、前職での職場の愚痴や社員の愚痴ですよね!
転職したばかりの先輩との横乗りで前の会社の悪口ばかり言ってると、この人は何やっても愚痴ばかりいうんじゃないかという悪い印象を持たれる可能性があります。
愚痴は言いたくなるものですが、節度をもってほどほどにすることであなたの印象はよくなるものなので、愚痴ばかりいうのはやめておきましょう!
聞いてる方もしんどいしね、いいことなんかひとつもありませんから気をつけましょう!
まとめ
50代でトラックドライバーを目指すのであれば、あまり無理をせず、今の自分の体力などを考慮して仕事を選んで継続可能なジャンルに参入しましょう!
今までの環境とは全くの別物なので、収入面では今よりも下がることもあるかもしないので覚悟も必要!
あなたよりも年齢が若い人が先輩になることだってあります。我慢してください。
言葉遣いのなってない年下の先輩に腹を立てずに、寛大でいられるように自分をコントロールしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日が一番若い日ですから、がんばってトラックドライバーデビュー目指してください。
感謝いたします。