トラック運転手には興味があるんだけど、たくさんある運送会社からどんな運送会社をどう選べばいいのか全く見当がつかないよ~
確かにたくさん求人広告が出ていてどこがいい会社なのか見当がつかないのは無理ないと思うよ
この記事では、どの運送会社が優良企業か求人広告から見極める必須条件6つと探し方を教えます。
この記事を書いた人
運送業界28年、アパレル関係3年、営業歴9年(訪問販売2年・不動産仲介7年)
2021年運行管理者取得 現役ドライバー
地場・中距離・長距離など経験あり
目次
1.給料形態
トラック運転手の給料は、基本給と歩合給または残業代プラス諸手当(家族手当・無事故手当・洗車手当)などの合計で表す場合がほとんどです。
基本給の割合よりも歩合給や残業代の金額が大きい場合は、出勤日数や休日日数などで大きく変動する可能性があるので注意が必要です。
付け加えて昇給や賞与、退職金制度の有無も確認するとよいです。
運送会社は賞与や昇給がないところが多いですし、退職金制度もない場合がほとんどなので、退職金制度がある運送会社は優良企業といえます。
2.労働条件
労働条件はかなり重要で、日勤なのか夜勤なのか地場なのか中長距離なのかも要チェックです。
日勤と夜勤では同じ日数働いても給料が異なりますし、地場と中長距離でも給料が違います。
ただし、準中型免許での仕事は地場がメインになります。
あと、深夜手当や残業代はちゃんと支給されるのか、みなし残業代だと正確に残業した金額が反映されない場合があるので注意が必要です。
1日の労働時間も要チェックです。大体9時間~12時間が目安です。
稼ぎたい人は、深夜手当がつく夜間の仕事がおすすめです。
休日に関しても、カレンダー通りなのか、年中無休でシフト制なのか、年間休日日数は何日くらいかで働き方が随分と違ってきます。
大型連休を休みたい人は、土日祝が休日の会社を選ぶべきです。
年中無休のシフト制の会社の場合、ゴールデンウイーク・お盆・正月は休めない可能性があります。
年間休日数が120日の会社は優良な運送会社だといえます。大体105~110日くらいの年間休日数の会社が多いです。
完全週休二日制なのか、日祝+シフト制での週休二日制なのか土日祝休みの週休二日制なのか会社によって異なる場合があるので要チェックです。
有給取得が100%だと優良な運送会社だと思います。
3.福利厚生が十分か
福利厚生の内容で優良か否かが判断できます。
社宅があるのか退職金制度はあるのか、健康診断(日勤年1回・夜勤年2回)はちゃんと実施されているのか、昇給・賞与の有無、通勤手当はあるのか、中型免許・大型免許・フォークリフトなどの資格支援制度はあるのかなども要チェックです。
優良な運送会社はほとんど揃っている会社です。
4.車両の安全装備が充実しているか
事故からトラックドライバーを守るために安全装置の装着がされているかをチェックしておきましょう!
では、トラックの安全装備について紹介していきます。
1.ドライブレコーダー
ドライブレコーダーは一般の方でも装着している方が増えましたが、トラックにもちゃんと装着されていることが望ましいです。
事故をしたときに証拠として画像を提供できるので、被害者の場合はかなり有効的です。
2.バックモニター
バックモニターは昔はついてませんでしたが、最近では付いてて当たり前の時代です。
ホーム付けなどでは必ず必要なアイテムですから要チェックです。
3.デジタルタコグラフ
昔はアナログなタコグラフでした。
丸いシートを機械に入れて時間を刻んでいくタイプでしたが、今はデジタルタコグラフが主流です。
こちらもバックモニター同様に付いてて当たり前の時代ですから、付いてないのは良くない運送会社だといえます。
4.警告機
交差点で左折する際に「左に曲がります。注意してください。」とか「バックしますご注意ください。」と音声で警告する装置です。
街中でそのようなトラックを見かけたことないですか?
歩行者やトラックドライバーを事故から守るありがたい装置なので付いていて当然です。
5.トラックの手入れがきちんとされているか
車庫に停車しているトラックは、洗車が行き届きピカピカかどうかで安全に対する取り組み方が判断できるといえます。
洗車が行き届かずにトラックが汚い会社は安全に対する意識が低い可能性があります。
また、法令に関してもいい加減な対応をしている可能性もあります。
洗車をする時間すら確保できないくらいに走らされているかもしれません。
トラックが綺麗な運送会社は、社員教育もしっかりとしていて、手入れする時間を十分考慮した労働時間で運営されている優良な会社として判断してもよいと思います。
6.会社の業績
大手以外にも、業績好調で新車を導入したり、取引先の会社が上場会社で売り上げも右肩上がりの会社も実際あります。
ホームページなどをチェックして、社長の経営に関する方針なども必ず確認するようにしましょう。
会社の沿革や従業員数、営業拠点がどれくらいあるのか将来性が感じられる会社に転職できるように調べることが大切です。
優良な運送会社の求人の探し方
ここからは、優良な運送会社の探し方について解説したいと思います。それではさっそく見ていきましょう!
1.最新型のトラックが車庫に停まっているか
最新型のトラックを導入するといことは、安全装置などが最新型で充実している場合が多いので、安全に対する意識が高い会社といえます。
衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報装置といった装置があればそれだけドライバーの危険回避につながるので、会社がドライバーの命に対してちゃんと考えているということですから、優良な会社だと判断できます。
新車を導入できるイコール資金面でも利益が出ている会社であり、将来的に見ても期待できるので選択肢に入れてもいいと思います。
利益が出てなければ、融資を受けることが厳しいので儲かっていない運送会社は新型のトラックを導入することができません。
2.従業員の数と保有台数をチェック
会社のホームページを覗いてみて従業員がどれくらいいるのか、また保有するトラックの数はどれくらいか調べるてみましょう。
保有台数が多い会社だと予備車も何台か確保しているはずですから、あなたの専用トラックが故障や不具合が生じても予備車で仕事ができるので、会社を休まずに済みます。
トラックドライバーの給料は、基本給+出勤した日数分で計算される場合が多いので、1日でも休むとその分給料が減ってしまうことになるので、保有台数が多ければ安心できます。
それと、ドライバーの数も多ければ、あなたがケガや病気になったときや慶弔などで休む場合でも代わりに走ってくれる人がいるので、仕事に穴をあけずに済みますから安心して休むことができるので優良な会社と判断できます。
人数ぎりぎりで運営しているところだと、休みたいのに休めないといったことにもなりかねないので、トラックとドライバーは多いに越したことがないです。
3.荷主や取引先はどこか
もうひとつ、主要な取引先はどのような会社なのかもチェックしましょう。
誰もが知っているような知名度の高い企業なのかそうでないのかで会社の信用度が違ってきます。
荷主が上場してる企業ならそれだけ信用度が高いと判断できます。
また銀行などの印象も変わってきますので、融資などの資金調達がしやすくなるでしょうし、業績を伸ばしていくだけの要素があるので必ず確認しておきましょう。
複数の企業と取引していればリスク分散に対しても意識が高いということですから、1社だけの荷主で運営している運送会社よりも優良度が高いと判断できます。
複数の求人サイトと求人情報誌をチェック
できるだけ多くの求人サイトと求人情報誌をチェックすることで、条件面での違いや仕事内容の違いが見えてきます。
先に挙げた事柄を意識しつつ一つ一つ目を通すことで、あなた自身の目が肥えてきます。
この会社は条件面がキツイとか仕事内容をぼかしているので全体的に胡散臭いなどです。
給料や休日について明確に提示してるとわかりやすいのですが、記載していないところもあります。
給料の表示に月収20万~25万とか書いてますが、この場合は最低ラインが20万だと思ってください。
あなたが25万以上を希望するなら、25万~30万と書いてる会社を探しましょう。
それから、仕事内容や給料について具体的に表示している運送会社の求人広告を探すようにしましょう。
転職エージェントを利用する
求人広告や求人誌を見てもなかなかしっくりこないときは、転職エージェントに相談するのもありだといえます。
転職エージェントだと非公開の求人案件を持っていることもあるので、あなたの条件に近い会社を紹介してもらえるかもしれません。
まとめ
求人広告からできるだけ優良な運送会社を見極めて、失敗のない転職活動ができるようになりましょう!
また、一人では難しいので、なるべく転職エージェントや複数の転職サイトに無料登録して、情報をたくさん集めながら自分に合った運送会社に就職するのが理想的だといえます。
あなたのトラックデビューが成功できるように願ってます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
感謝いたします。